三重県立熊野古道センターでは、三重県の伝統工芸について学ぶ体験教室を開催しています。今年度第2回の教室でご紹介するのは、県指定伝統工芸品に認定されている「尾鷲わっぱ」です。尾鷲ヒノキの中でも特に良質な材を用い、全45工程を経て仕上げられる「尾鷲わっぱ」は、丈夫で何十年も使用できます。また、ご飯が傷みにくいという性質を持つため、古くから林業家や漁師達の弁当箱として愛用されてきました。
講師には、明治20年創業の「ぬし熊」四代目で、唯一の尾鷲わっぱ製作者である世古効史氏をお迎えします。同氏は、代々受け継がれてきた伝統の技を守りつつ、コーヒーカップやぐい呑み、ワインクーラーなど新しい製品の創作にも取り組んでいます。昨年開催された伊勢志摩サミットでは、尾鷲わっぱの花器が活用されるなど世界からも注目を集めています。
今回の教室では、蓋つきの小物入れを作っていただきます。45ある製作工程のうち、主に横板の合わせ目に開けた穴を、ヤマザクラの皮で閉じる、「とじ」の工程を体験していただきます。体験を通して、尾鷲ヒノキの素晴らしさ、尾鷲わっぱの魅力に触れていただければ幸いです。
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開催日:平成29年5月14日(日)
時間:午後1時~4時
参加費:2,000円
募集人数:15名(要申込・応募多数の場合は抽選)
講師:世古 効史 氏(「ぬし熊」四代目)
場所:三重県立熊野古道センター映像ホール
受付期間: 平成29年4月14日(金)~5月7日(日)午後5時まで
※作った作品はお持ち帰りいただきます。


お問合せ
三重県立熊野古道センター
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〒519-3625尾鷲市大字向井12-4
http://www.kumanokodocenter.com/
TEL:0597-25-2666
FAX:0597-25-2667
E-mail:info@kumanokodocenter.com
詳細記事
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